
「うちも企業用YouTubeチャンネルを開設してみたいけど、どんな感じで進めると良いんだろう?」「チャンネル運営に結構お金と時間が掛かるんじゃないかな。リスクが恐い。」
今回はこんなお悩みにお応えします。
この記事で解説する《中小企業向けYouTubeのチャンネルの運営》について理解すれば、YouTubeをビジネスに使うことができます。
僕自身、YouTube投稿を行いチャンネル登録者数が1万人になったことをきっかけに現在は中小企業のYouTubeチャンネルの運営やSNS広告作成を仕事にしています。
ぜひ最後までご覧ください。
中小企業がYouTubeチャンネルを行うメリット

YouTubeチャンネルを運営することによるメリットをまずは解説します。
YouTubeの影響力は日に日に増している

https://www.moba-ken.jp/project/movie/
引用元:NTTドコモ モバイル社会研究所 2020年1月調査結果
スマホ・ケータイ所有者のYouTube認知率・利用率調査
[調査対象:全国・15~79歳男女・単一回答]
利用率は月に1回以上とする
こちらの画像はYouTubeの認知率と利用率の調査結果です。
YouTube利用率の全体値は64%と、多くの方がYouTubeを利用していることがわかりました。
若年層のみならず、スマホの普及と共に高齢者の方々のYouTube利用率も増えています。
皆さんがターゲットとするお客様へのPRツールとして、
YouTubeの利用率が高まっている状況なので今後も期待がもてます。
YouTubeの影響力をビジネスに活用するのは良い方法といえます。
集客やブランディングができる
次にYouTubeのメリットとして
バズった(再生回数が跳ね上がったり話題になる)時に色んな人に知ってもらうことができます。
例としてハードオフの店員の380万回以上再生された動画があります。
(もし、仮に国民が1人1再生したと計算すると、30人に1人は見たという数値です)
この動画ではアルバイト募集を前面に出してPRをしていますが、集客やブランディングにも効果があったはずです。
店員(演奏者)の個人ブログによると、TV取材なども殺到したようです。
要するに、YouTubeで顔を出して投稿をすることで
「この店員がいるからこのお店や会社を選ぼう、会いたい」
などと人柄で決めてもらえます。
運営している立場としても、お客様から「YouTubeを見ました」と言ってもらえると、
集客に繋がっている実感がありますし、とてもやりがいを感じます。
まとめとして、大手では会社の看板を使って動画投稿の許可待ちなど、フットワークが重い可能性がありますが、
中小企業ならではのスピード感やフットワークの軽さがあるので色々な動画を量産できると良いですね。
上手くYouTubeを運用できたあかつきには集客やブランディングの効果はとても大きいです。
中小企業がYouTubeチャンネルを行うデメリット

メリットの反面、デメリットをここからは解説していきます。
効果が出始めるまでに時間がかかる
元々、インスタやツイッターやホームページなど他の媒体にフォロワーやページビューが多い場合を除き
YouTubeをビジネスに活用し、効果が出るまでにはなかなか時間がかかります。
(後述するYouTube広告を使うといった戦術を使えば、加速はできます。)
視聴者との信頼関係が出来上がるには時間が掛かるため、
チャンネル登録や商品の注文、依頼などにはなかなかのハードルがあるからです。
一概には言えませんが、目安として早くて3ヶ月〜半年。
一般的に1年は成果に結びつくまで時間が掛かるかと思います。
運営にお金がかかる
YouTubeを運営するにあたってお金が掛かるのも考慮しておきたいポイントです。
まず、1番は人件費です。
社内のメンバーに任せるにしろ、外注するにしても動画作成にはお金が掛かります。
動画1本あたり単純に時給換算しても数万円は掛かるかと思います。
また、それ以外にも
- 撮影機材の購入
- 動画編集機材
- 案件、有名人出演料
など
投資は必要になってきます。
YouTubeの波に乗ることができれば、大きな効果があり回収できる経費ではありますが、
始める前に費用面も判断材料として大切なポイントです。
YouTubeを始めても思ったような効果が出ない
一生懸命、リソースを注いでも効果が出ない場合も想定できます。
YouTubeは気軽に始められますが、中途半端に行うとほとんど効果が無かったりします。
事業の1つとして上手く回すことができるかどうかがカギになります。
視聴者が増えていると冒頭で述べましたが、競合もそれに伴って増えていますので、
作成した動画が埋もれてしまうのが心配です。
解決策として
- マーケティング(サムネ、タイトル付け、動画の企画など)
- 機材を整える
- 動画編集
これらをこだわり、強化、改善をしていくことで大部分は解決します。
「機材ってどんな感じで揃えると良いんだろう?」「サムネやタイトル、企画についてのコツを知っておきたい」
という方はこちらの記事も参考にご覧ください。
>>動画編集に必要なもの&YouTube運営に必要なもの9選
>>【秘技!】再生回数がアップするYouTubeタイトルの付け方
>>【YouTube初心者】サムネイルの作り方【コツをつかめば簡単です】
動画のコメント欄が荒れ、信用を損なう可能性
誠実に動画投稿していたとしても、継続していると視聴者によって引き起こされてしまう事態です。
動画によっては、低評価をたくさんつけられてしまったり、コメント欄が荒れてしまい
リピーターの方やファンの方がいなくなる可能性もあります。
また、対応に労力を使います。
これはある程度チャンネルが軌道に乗っている場合ですが、そういった事態も起こりうるというのは
頭の片隅にでも入れておくと良いかと思います。
逆に上手く切り返したり対応次第では、雨降って地固まるといったことも多々あります。
企業がYouTubeチャンネルを運営する際のコツとは?

ここからはYouTube運営をする際のコツを解説していきます。
基本的にはなおぽんブログでいつも解説している個人のチャンネルと同じですが
企業の場合はより使える武器が増えます。
グーグル広告を活用する
グーグル広告の中にあるYouTubeに広告を出すことでコスパ良く、チャンネルを宣伝することができます。
広告の種類として、
動画の冒頭などに出るスキップなどと表示が出る「インストリーム広告」
検索時や関連動画などにサムネイルとタイトルでる「ディスカバリー広告」
などがあります。
おすすめはディスカバリー広告です。

黄色のアイコンで広告と表示されますが、動画一覧の中へ自然に溶け込みます。
インストリーム広告の場合、再生回数を増やすことは出来ますが、
視聴者からうざがられてしまい、ファンになってもらうことはほとんど出来ません。
一方、ディスカバリー広告の場合はあくまで視聴者が気になってクリックした場合に再生されるので効果を見込めます。
掲載方法は「YouTube ディスカバリー広告 出し方」などと検索ください。
YouTubeの広告は数千円でも効果があり一般的な広告に比べて費用が格段に安いです。
インフルエンサーとコラボ
動画に案件(インフルエンサーに自社の商品、サービスを紹介してもらう)や有名人出演をしてもらうことで、
加速するという方法もあります。
広告よりも自分が尊敬している人の発信を信用する傾向にある昨今において
インフルエンサーマーケティングは効果が見込めます。
一つの方法として、コスパの良いものは
チャンネル登録1万人〜10万人程度のYouTuberとのコラボです。
出演の一般相場として「フォロワー数×1円〜4円」と言われています。
一例に、家電商品のPRに美容系の登録者数8万人のYouTuberを起用し
費用は5万円という安く済む例もありました。
チャンネル運営の予算によりますが、
影響力のある人との相乗効果を生んで、視聴者に知ってもらうというのも良い方法です。
こちらの詳細は「チャンネル登録1万人〜5万人 案件依頼」などと調べるといくつかの企業が出てきます。
まとめ:企業もYouTubeチャンネルを運営する時代
今回は中小企業向けYouTubeチャンネルの運営について解説をしました。
誰しもがメディアを持つことが出来る時代になっていますので、
YouTubeチャンネルを持ってファンの方を増やすという取組は非常におもしろいことかと思います。
企業というと、「近寄りがたい雰囲気」「背景などは知らない」
といった状況が一般的ですが、YouTubeという動画のメディアで多くの人に情報が発信出来れば
いい意味で近寄りやすい、存在になれるのではないかと思います。
それでは、最後までご覧頂きましてありがとうございます。
なおぽんブログではYouTube関連や動画編集について専門の記事を更新していますので、過去の記事も参考に見ていただけると大変嬉しいです。